UR賃貸住宅とは?民間と比べてみました
UR賃貸住宅とは、昔は「公団住宅」と呼ばれていた、公的な団地です。全国各地に75万戸あり、中所得層~高所得層までの人に独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)というところが貸し出しています。ちなみに、横浜市では833部屋のUR賃貸住宅の空きがあるようです。(2018年7月時点)
民間の賃貸と比較したUR賃貸住宅のメリット
民間の賃貸と比較した、一番のUR賃貸住宅のメリットは、初期費用が大幅に抑えられる点です。以下のような、民間だと必ず必要になる費用がかかりません。
- 礼金(家賃1~3ヶ月分)
- 仲介手数料(家賃1ヶ月分)
- 更新料(家賃1ヶ月分)
- 保証料
敷金はかかりますが、民間の賃貸と比較すると負担内容が明確です。「住宅点検確認書」で元からあった傷などの詳細が記載された書類を受けとることで、退去時にその分の負担はしなくて済みます。
他にも、UR賃貸住宅は設備が民間賃貸住宅よりも最新の場合が多く、室内の面積も間取りの割にひとつひとつの部屋が広くとれている場合が多いです。元々郊外の敷地を開発した背景があるので、公園などの共有スペースが広めに整備されているところも特徴的です。
火災保険への加入義務もありません。万一火事があった時には自己責任となってはしまいますが、民間だと必ず費用がかかる部分ですから、メリットといえばメリットかもしれません。
民間の賃貸と比較したUR賃貸住宅のデメリット
UR賃貸住宅のデメリットは、毎月の家賃が周辺相場より若干高く設定されているところです。メリットの部分で、部屋が広いと記載しましたが、その関係で同じ間取りなら民間賃貸住宅のほうが狭いので、家賃も低くできているんです。
UR賃貸住宅の家賃は、3年に1度見直しされます。値上げのところもあれば、値下げのところもあります。
また、デメリットとして立地の悪さもあげられると思います。元々郊外を開発して建てた団地ですから、駅から10分以上歩かなければならない場所だったり、バスを利用しなければ生活できない場所だったりします。
最新設備が入っているところがメリットと紹介しましたが、中には古いままのUR賃貸も存在します。その分家賃は安いですが、ガスコンロや網戸まで自分で用意しなければならなかったりします。古いためにリノベーションが可能となっている部屋もあります。
まとめ
UR賃貸は、郊外にあるという立地条件や広めの部屋など、人によってはメリットが多いですが、一人暮らしの場合には民間賃貸を検討する人が多いのもうなずけます。ファミリー世帯なら、少々駅から遠くても子育てしやすい環境が整っていれば、部屋は広いほうがいいですが、一人暮らしなら少々部屋が狭くても、通勤に便利で家賃が安いほうがいいと考えるのがスタンダードではないでしょうか。